KicadとLTspice(回路シミュレータ)の連携(2)

LTSpiceとの連携の前に、EeschemaでSpice用のコンポーネントがどのように作られているかを見てみます。
具体的な事例がないと分かりにくいので、Kicadインストールディレクトリ内の /share/demos/pspice/pspice.pro(.sch)を例にしてみます。Eeschemaを開くと下図の回路図中に信号源とGNDのシンボルがあります。
kicad_pspice_sch0622
この図で使用しているGNDコンポーネントは、Kicadに添付されているライブラリファイルpspice.lib内の”0″という
コンポーネントです。
kicad_pspice_symbol_0622_1
コンポーネントのプロパティを確認すると、下図の赤枠の中で”チップ名”(chip name)と”定数”(Value)に0が設定されています。これによりGND電位を0Vと設定しているようです。
kicad_pspice_symbol_0622_2
次に信号源V2のプロパティを見ると、”チップ名”(chip name)に”VSOURCE”が、”定数”(Value)に”AC 0.1″が設定されています。ここで、交流電圧源0.1Vの設定をしています。
kicad_pspice_symbol_0622_3
同様に信号源V1は”VSOURCE”、”DC 12V”と設定されています。回路の電源電圧はこれで指定すれば良さそうです。
kicad_pspice_symbol_0622_4
これで、信号源とGNDの設定が大体分かりました。シミュレーション終了後、実際の基板設計に入る際にもしかしたらこれらのコンポーネントを通常のコンポーネントにを置換する必要があるかもしれませんが、これについては別途確認することにします。

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