KiCadも4.0.x版に切り替わってから一年近く経ちました。
大きな差異は
オープンソースのプリント基板設計CAD「KiCad」のブログ
久々の更新です。というか、下書きのまま半年も公開を忘れていたのですが。。
中小企業や個人で基板設計、製品設計をする場合、多くの部品の見積をあちこちのネット商社からかき集めてくるのも結構面倒な作業です。
KiCostは、KiCadの回路図からBom(Bill of Material、資材構成表、部品表)を抽出し、DigikeyやMouserなど複数のネット部品メーカーサイトを一括で検索して見積り出来るPythonのパッケージで、本家KiCadのサイト http://kicad-pcb.org/external-tools/ でも紹介されています。16年11月の最新版(v0.1.31)ではDigikey、RSなど5社程に対応しているようです。実行にはPython環境が必要になります。
個人的なメモです。
Spiceシミュレーションをする際、デジアナ混在、或いはインバータを使って発振をするような場合に74HCU04のモデルが欲しいなと思ったことは何度かあります。
NXPあたりでもIbisやSpiceモデルを公開しています。
74HCU04: Hex unbuffered inverter
以前は登録が必要だった気がします。.cirとして内部でサブサーキットとして記述しているようで面倒だなと思ったら、.lib形式で個人で公開されている方がいました。
http://www.analog-innovations.com/
”Device Models, & Subcircuits” のリンク内に色々公開されています。
HCU04もCMOSで作っているので、使えそうです。
ふと思い立って、基板Cadアンケートを作ってみました。
業務用とプライベートを分けていますので、どしどし投票してください。
追加して欲しいCadがあったら、コメント欄からリクエストをお願いします。
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前回の記事では、KiCadのシステムテンプレートの概略を確認しました。これを踏まえて、参考用として幾つかテンプレートファイルを作成しました。お使いのリビジョンにあうものをダウンロードしてください。
KiCadで何枚も基板を設計していると、基板の設計仕様や基板メーカーの製造基準、自分のオペレート方法に合わせて、毎回設定を更新するのはとても面倒です。
今までは、設定のみを済ませたブランクのファイルを用意し、都度コピーしていました。文字の大きさや表示レイヤ、DRCやネットクラスの他に、ライブラリのパスも設定でるので、毎回設定画面でライブラリの追加や削除をする面倒な作業から解放されますが、細かい設定がどうなっていたのか、ファイルを開いて毎回確認するのも面倒です。
KiCadには「テンプレートファイル」からプロジェクトを作成する便利な方法がありますので、これを活用します。
ご要望の多かったkicad.jpとしての KiCad講習会と懇親会をいよいよ 2/23(日) に開催する運びとなりました!!
発表翌日には定員20名の枠が埋まってしまい、現在補欠枠にもご登録頂いている為、会場枠を更に広げられないか調整中ですので、まだまだ参加できる可能性はあります。会場枠については分かり次第、下記URLにて発表いたします。
詳しくは、KiCad講習会と懇親会開催のお知らせ をご覧下さい。
久しぶりのKiCadネタです。 KiCad本家サイトでは今年に入り安定版のアップデートを頻繁にしています。2013年のバージョンは7/7のBZR4022版でようやく落ち着くのかなという印象です。
が、Testing版ではどういう機能があるのか、或いは安定版が出る前にGUIと翻訳データのミスマッチが起きていないか確認したいことがあります。 GUIと翻訳データのミスマッチは、ソースコードを拾ってきてPoeditというソフトを使えば確認と修正が出来ますが、実際の機能、挙動はソースをビルドしてみるしかありません。 ノンプログラマの私は指をくわえてみていることしか出来ませんでしたが、強い味方?が現れました。
既にあちこちに書かれていますが、CERN(欧州原子核研究機構)がKiCadの開発サポートを表明しています。
(※項目の日本語訳はKiCad.jpにあります)
CERNによるKiCad開発ロードマップでは、押し退け配線やDRC機能強化、ライブラリブラウザやUIの改善、STEPやIGES(3D-CAD用の中間データフォーマット)サポート、回路図上でのネット属性のサポートなど、非常に多くの改善が予定されています。
ちょっと宣伝になりますが、CQ出版社「トランジスタ技術」誌2013年5月号(4/10発売)に、KiCadを使った基板設計特集記事が記載されます。
USB-DACを題材にしたチュートリアルや基板設計事例、オートルータ(自動配線機能)による配線や、このサイトでも記載しているKiCadとLTSpiceの連携、基板設計のTipsなど密度の濃い内容になっています。