KiCad Windows Builder

久しぶりのKiCadネタです。 KiCad本家サイトでは今年に入り安定版のアップデートを頻繁にしています。2013年のバージョンは7/7のBZR4022版でようやく落ち着くのかなという印象です。

が、Testing版ではどういう機能があるのか、或いは安定版が出る前にGUIと翻訳データのミスマッチが起きていないか確認したいことがあります。 GUIと翻訳データのミスマッチは、ソースコードを拾ってきてPoeditというソフトを使えば確認と修正が出来ますが、実際の機能、挙動はソースをビルドしてみるしかありません。 ノンプログラマの私は指をくわえてみていることしか出来ませんでしたが、強い味方?が現れました。

KiCad Windows Builder

KiCad同様にLaunchpad.netで公開されています。これをダウンロード後展開、同梱されているバッチを実行すると、ソースコードを引っ張ってくるバージョン管理ソフトBazaarやwxWidgets、MinGwなどビルドに必要な環境を丸ごとダウンロードして環境構築から最新のKiCad(Testing版)ソースコードの取得、ビルドまで行ってくれるという優れもの、というフレコミです。早速試してみます。

  1.  上記urlからKiCad-winbuilderの最新版をダウンロードし、任意のフォルダに解凍します。「フォルダ名にスペースを含まないこと」ということですので、Cドライブ直下に解凍しました。
  2. (一応)解凍したファイル群の中のsetenv.batをテキストエディタで開き、47行目付近の “John Doe <john.doe@example.com>” を自分の名前とメールアドレスに変更しておきます。
  3. make.batを実行します。

実行結果は図の通りです。

kicad-winbuilder

環境構築とLaunchpadからのKiCadソース取得は出来ましたが、数時間待ってもビルド完了せず、”NOT built successfully”と失敗に終わりました。あちこち設定の修正が必要かもしれません。

 

このあたり、情報をお持ちの方は是非KiCad.jpまでご連絡ください。

(2013-10-26 追記)

上記について、セキュリティソフトをカスペルスキーからウィルスバスターに変更することで、特に環境を変えることなく無事にビルドが完了し、KiCadも立ち上がっています。

“KiCad Windows Builder” への5件の返信

  1. はじめまして。
    starfortと申します。

    マシンを変えたら、KiCad Winbuilder でbuildできなくなり困っていました。
    しかし、こちらのページの情報を基にセキュリティソフトを疑い、停止したところ上手くいきました!
    同じ症状で失敗する投稿は英語圏のページでも何件かあったのですが、解決策が見つけられませんでした。
    重ねてお礼申し上げます。

    Msys2での64bit版ビルドもハマりましたが、こちらも何とか原因が分かり、ビルドできました。
    備忘録がてらホームページに残しておこうと思いますが、こちらのサイトへリンクを張ってもよろしいでしょうか?
    御許可いただけましたら幸いです。

  2. starfortさん、はじめまして。
    無事ビルドされたご様子で何よりです。
    BZR4022版からはかなりの機能追加になっています。
    リンクは自由に張って頂いて結構です。
    今後もKiCadを宜しくお願いします。

    • ご回答、ありがとうございます。

      機能はかなり強化されていますね。
      個人的には図枠エディタが使えるのがうれしいです。
      とりあえずパターン設計まで一通りやりましたが、現状(BZR5679)でも十分使える感じです。
      それでもERCオプションが反映されない等あるようで、安定版はもう少し先でしょうか。

      まだまだ初心者なので、超快適!KiCadの設定方法も大変参考になりました。
      これからはメインにKiCadを使っていくつもりです。
      それでは、今後ともよろしくお願い申し上げます。

  3. はじめまして、HIGASHIといいます。
    KiCad Winbuilder をhttps://github.com/KiCad/kicad-winbuilderからダウンロードしたらsetenv.batが入っていませんでした。バージョンがふるいのでしょうか?

    • HiGASHIさん、初めまして。

      Kicad winbuilder ですが、本家でWindows用のビルド済みナイトリー版を提供するようになってから、対応が後手に回ることも多いようです。
      (最新は5.1.2のようですね)

      私も必要な際にはナイトリー版を落として来ていますので、こちらのナイトリー版をダウンロードする事をお勧めいたします。

      https://kicad-downloads.s3.cern.ch/index.html?prefix=windows/nightly/

      URLの通り、かのCERNが日々更新してくれています。

      setenv.bat の修正自体は自分の名前を入れるだけですので、あまり気にされなくて良いかと思います。

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