KiCad 4.0.x版と BZR4022版の比較(基板のフォーマット編)

KiCadも4.0.x版に切り替わってから一年近く経ちました。

 

大きな差異は

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KiCad 講習会 懇親会 開催のお知らせ

ご要望の多かったkicad.jpとしての KiCad講習会と懇親会をいよいよ 2/23(日) に開催する運びとなりました!!

発表翌日には定員20名の枠が埋まってしまい、現在補欠枠にもご登録頂いている為、会場枠を更に広げられないか調整中ですので、まだまだ参加できる可能性はあります。会場枠については分かり次第、下記URLにて発表いたします。

詳しくは、KiCad講習会と懇親会開催のお知らせ をご覧下さい。

トランジスタ技術誌にKiCadによるプリント基板設計の特集が記載されます

ちょっと宣伝になりますが、CQ出版社「トランジスタ技術」誌2013年5月号(4/10発売)に、KiCadを使った基板設計特集記事が記載されます。

USB-DACを題材にしたチュートリアルや基板設計事例、オートルータ(自動配線機能)による配線や、このサイトでも記載しているKiCadとLTSpiceの連携、基板設計のTipsなど密度の濃い内容になっています。

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プリント基板CADと3D-CADの連携(2)

前回、IDFデータでKiCadと3DCADを連携できたら良いなと書いたばかりですが、今回はもっと簡単な方法の紹介です。

同じくオープンソースのソフトウェアで「FreeCAD」という3DCADソフトがあります。これはソリッドモデルを扱える本格的なCADのようで(3DCADは私の専門外)、こちらも密かに動向をウォッチしていました。

久々に本家サイトを見に行くとバージョンが0.12から0.13に上がっているじゃないですか!!

早速ダウンロードして試してみると・・・「イイ!」前バージョンよりもGUI関係が簡素化されたのか、見た目がスッキリしています。

freecad_top

freecad_parts_design_example

試しにKiCadで設計した基板をVRML形式でエクスポートして、FreeCADで作成した簡単なケースデータを合成して、ビューを回転させて見ました。

 

オープンソースのコラボでコレだけできるって凄いですね。作成方法も追々紹介します。

 

あれから20年も・・・この先何年も

気がつけばKiCadのGUI翻訳を開始して2年が過ぎました。
現職場の業務改善に使えないか、と試しに始めた翻訳に入り込み、年明けにはソフトとハードの交差点のyonekenさんと知り合い、翻訳データの交換、そこからkicad.jpとメーリングリストの開設、トランジスタ技術誌でのチュートリアル記事掲載、有志の皆さんによる数百ページにも上るチュートリアル、ヘルプファイル群の翻訳、またML参加者さん主催の勉強会開催など、作業を始めたときには想像もつかなかった展開に、「決心すること」「何かを始めること」「人の縁の大切さ」をつくづく感じます。
有難いことです。
まだ高校生の頃、周囲が皆大学へ行く事を目標にしていた頃、どうしても大学やその先に目標が描けず、音楽や楽器が好きだったので音響建築やスタジオレコーディング、楽器リペアやピアノ調律師になる事をただ「夢見て」いました。
「オーディオをやりたい」と電子系の短大に進み、オーディオメーカーに勤務したものの、オーディオ以外の部門に配属、その後、社内出向でプリント基板設計の部門に入り、その身を憂いていましたが、ある日の深夜の職場の帰り道、同僚に「本当はピアノ調律師になりたかったんだよね」と漏らしたところ、普段はしょうもないことばかり言い合っている同僚が

「そ~れは○○が悪いじゃーん」

とサラっと言った時に目が覚め、人生が変わりました。
「全くその通りだ、道を選ばなかったのは自分だ」
素直にそう思いました。
そこから先は「人生何倍速?今何度目の人生?」という感じです。
その週末には本屋で専門学校や音大の一覧本や楽典の本をごっそり買って、勉強を始めました。その数ヵ月後、短大の同窓会に顔を出すと、サークルの友達が
「私、いまピアノの調律を習ってるんだよね」
すぐに調律学校を紹介してもらって電話をしたところ、土曜日に一コマだけ空き時間があるとの事。体験レッスン後に年間授業料を一括払いして、アップライトコース、そしてグランドピアノコースも取って何とか卒業できました。
仕事、バンド、ヤマハやスタインウェイなどピアノメーカーの勉強会への参加など、色々詰め込んでうつ病になったり、Nifty(パソコン通信)の掲示板繋がりで調律学校に入学した今の妻と知り合い、瞑想を教える人生の師に出会い、基板設計の師に出会い・・・
結局、何度ピアノ調律の道に入ろうとしても叶わず、基板設計者としては何度辞めようとしてもオファーがかかり、1000枚近くの基板を描いてきて、「お前は基板設計をしなさい」と神様に言われてるんだな、この道で生きていくか!と思ったところにリーマンショック。
地元に戻って、基板描きのいない会社に入り、それが今こういったKiCadという形で花開いているというのは、不思議なものです。
初めて基板を描き始めてから20年、ふとそんな事を思いました。
脱線しましたが、そろそろ次期バージョンのKiCadの翻訳見直しに入るため、ソースを拾ってきました。また地道な作業が始まります。これからKiCadがどのように成長していくか楽しみです。
最後にピアノ調律の師匠の言葉
「未来に夢を見るな!」「大人であれば今この瞬間に実現のための行動を起こしなさい」
かっこいいです。

KiCad.jpメンバーのミーティング

気がつけば2週間ほど更新が止まっていました。何もしていなかった訳ではなく、ただ今様々な計画の青写真を作成中です。

KiCad.jpとしても、昨週末に管理GPの2名が都内で打ち合わせをして、今KiCadに足りないものは何なのか、KiCad.jpの今後の活動について、ほぼ半日かけて議論をしました。
勉強会などのイベントの開催や、将来的にKiCad.jpとしても機能を追加してリリースしていくという方向性を確認しました。

「私もこの活動に参加したい!」という方は是非 KiCad.jpのメーリングリスト にご登録ください。また本ブログのメールフォームからお問い合わせ頂いても構いません。